帆船だった大航海時代には、赤道付近の無風帯を航行することは非常に難しいとされていました。無事に赤道を通過できるよう神に祈りを捧げる「赤道祭」をするのが習わしです。エンジンを搭載した船舶が主流の現在でもその習慣は続いています。
望星丸でも研修学生たちが工夫を凝らしたイベントを行い、海の神(ポセイドーン)に赤道通過の許しを頂きます。第49回研修航海研修団の赤道祭の様子が届きましたのでご紹介します。
ポンペイ出港から2日目と短い準備期間ですが、研修団全員で協力し準備が進められました。当日の赤道祭プログラムも決められました。
赤道祭プログラム
(昼の部)
・開会宣言
・寸劇
・イントロクイズ
・伝言ゲーム
・デッキでの水浴び
(夜の部)
・練習生出し物
・乗組員出し物
・奏でる部出し物
・団役員出し物
・ビンゴ大会
・フォークダンス
・閉会の辞
望星丸は赤道祭当日の船内時刻午前02時51分に赤道を通過しました。でもここはまだ赤道地帯。この先の安全な航海をポセイドーンにお願いせねばなりません。
赤道祭昼の部は寸劇やゲームを行い、最後は水遊びポセイドーンに忠誠を誓いました。
昼の部はここまでですが、しばし休憩の後、夜の部突入です。
夜の部は望星丸の練習生によるパフォーマンスからはじまりました。さすが海の男を目指す者たち。写真からも激しさが伝わってきます。
一日通して祈りを捧げた結果、最後にはポセイドーン(?)が降臨し、二見船長に赤道通過の鍵を手渡してくださいました。これで、第49回海外研修航海研修団は安全な航海が約束されました。